社畜レベル向上プロジェクト

真剣に社畜としての自分の人生に向き合うブログです

社畜だけどお金の運用について考えてみる

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あなたの手元にはあなたが汗水垂らしながら必死に貯めた3千万円の預金があります。
あなたはこのお金を使い、5千万円の家を買おうと考えています。
さて、いくらを住宅ローンで調達して、いくらを手元のキャッシュで払いますか?

 

これをいわゆる投資家の方々やベンチャーで起業したような人達に聞くと、間違いなく「5千万円全額をローン調達する」と答えるでしょう。
何故なら一個人が五千万円もの大金を長期で、且つたかだか1%前後の金利で調達できる機会なんて他にないからです。どんな優良企業だって長期の資金調達なら2%近い金利を払うこともざらにある世の中で、たった1%で五千万円の長期資金が手元に入るなんてふつうはあり得ないでしょう。
これで、使わずに済んだ預金3千万円を別の資金運用に回してがっつり儲けるべし、という理屈ですね。
こんな流れで、最近の著名人の本やコメントの中では、むしろ住宅ローンを先に返済するなんてアホだくらいのことが書いてあったりしますよね。


…いやいや、ちょっと待ってください。今のご時世、どこに1%以上の利率で運用できる商品があるんですか!?
値動きの激しい株やFXは確かに莫大なリターンを得られる可能性もあるけど、甚大リスクを被る可能性もあるし、僕はこんな大金をそこには投資出来ません。投資家にとっての運用=株・FX、というわけではないですよね?以前とある投資家の人の話を聞いたときに、投資家のみに回ってくる特別な情報があって、そこで将来有望だと思うビジネスに投資をするのだ、と言っていました。とはいっても、それも一般人では判断できないレベルでリスクが高そうですし、そもそもどうしたらその情報が手に入るのかすら分かりません。
となると、基本的に元本以上は返ってくる個人向けの国債社債ですかね。しかし国債なんて10年国債で0.05%しか利回りないですし、社債も1%を超えてくるのは極めて稀です。
債券も論外となると、不動産ですかね?これはあり得そうです。表面利回り10%超えの好物件を、頭金だけをキャッシュで払い、他は借入で賄えば投資用不動産を何件か所有出来そうですね。
しかし不動産も実質利回りだと5%行けば良いほうだ、とネット情報にありますし、かなり手間もかかるようです。今のように社畜を続けながら5%の利回りのために不動産管理にも労力をかけるなんて、面倒くさがりな自分には難しいですね…。本気で勉強して投資するなら悪くないようには思いますが。
似たような投資商品でコインランドリーやコインロッカーもあるようですが、物件をかなりちゃんと見極めないと上手くいかなそうですね。
やはり住宅ローン返済に充てるのが最も合理的なのか…、と思ってしまいそうですが、ここに重要なファクターとして住宅ローン控除が出てきますね!10年間、最大で1%分の税金が免除されるという素晴らしい制度、使わない手はありません。(色々細かい条件はありますがそのあたりは一旦置いておき)実質金利負担がほとんど無くなるようなことにもなり得そうですし、僕の判断としては、今の超低金利が続いているうちは10年間は住宅ローンは借りておくべし、ですかね。
ただし、手許のキャッシュを一切運用する気がないのであれば、やはり全額住宅ローン返済に充てたほうが合理的です。
結論として、万一僕が超好物件の不動産を見つけたら、或いはもう一度リーマンショック時のような超円高、超株安のタイミングが来たら、思い切って投資できるだけのキャッシュを手許に置いておくために10年間は住宅ローンを借りられるだけ借りようかなと思います。

 

しかしまあ、そんなことを考える前にそもそも金を貯めろよって話なんですが…。