社畜レベル向上プロジェクト

真剣に社畜としての自分の人生に向き合うブログです

テニスでアキレス腱を断裂してから3ヶ月が経ちました

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社畜とはいえ会社に人生を捧げているわけではないので、趣味も思いっきり楽しみます。僕にとってのそれはテニスなのですが、実はもう3ヶ月もテニスが出来ないでいるのです…。その原因こそが、アキレス腱の断裂です。
(これからはテニスのことも書きたいと思ったので、テニスのカテゴリーも作りました。初回は怪我の話ですが…)

アキレス腱断裂の経緯
3ヶ月前、照りつける太陽の下で友人達とテニスの練習試合をしていた際、突然ボンッ!と左足首のかかと側にボールが強く当たったような衝撃が走りました。スマッシュでも当てられたか?と思い、転んでいたところから立ち上がろうとしましたが、うまく立てません。そしてかなり痛いのです。その時に、あー、これが噂に聞くアキレス腱断裂か…と理解しました。
一応、びっこ引きながら歩くことはできるので、その足でタクシー捕まえて家まで帰りました。
以前にギックリ腰をやってしまったときには歩くことはおろか寝返りすら出来ない状況だったので、それに比べれば遥かにマシだな、とそのときの僕はまだ安易に考えていたのでした。

アキレス腱断裂の翌日(治療方法の選択)
翌日病院に行くと、見事なアキレス腱の完全断裂をエコーで確認できました。
そして医師からは、テニス復帰はしっかりとリハビリをしても約半年後、元どおりに近いアキレス腱になるには一年かかると言われ、治療期間の予想以上の長さにやや絶望的な気分になりました。
そんな中で、すぐに大きな決断を迫られます。手術をするか、保存療法で治すかの選択です。その後の人生すら左右するかもしれない結構重たい選択なのですが、迷ってる時間はありません。

手術療法のメリット
・スポーツ復帰までの期間が保存療法に比べて約1ヶ月程短い
・腱を縫い付けるため、確実にくっ付く

手術療法のデメリット
・手術痕が残る
・神経損傷、感染症のリスク

保存療法のメリット
・上述の手術療法に伴うデメリットがない

保存療法のデメリット
・治療期間が手術療法と比べて約1ヶ月長くなる
・松葉杖を使用するギプス期間が長い
・治療期間中の再断裂のリスクが相対的に高い

以上のことから、1日でも早いスポーツ復帰を目指すアスリートであれば手術療法を選択するのが普通らしいです。
また、ひと昔前までは一般人もだいたい手術療法を選択していたと医師は言っていました。
ただ近年では、そもそも皮膚を切って人工的にくっ付けなくてもアキレス腱はくっ付くのだから、手術は不要なのでは?という見方が医療界でも強くなってきていて、医師の勧めもあって保存療法を選択する人のも多くなってきたそうです。
僕はテニスを趣味でしているだけのしがない社畜ですから、手術してまで急ぐ必要ないかなーと考え、担当医師が保存療法推進派だったこともあって保存療法を選択しました。
どうやってこの完全断裂したアキレス腱が自然とくっつくんだろうかと不思議だったのですが、切れたアキレス腱の間に溜まっている血腫が時期に固くなり、そしてそこに血が通り始めると徐々にそこがアキレス腱に変化してくるそうです。その新しいアキレス腱は、どの方向に伸びるべき腱かを理解していないので、何もしないと新しいアキレス腱がてんでバラバラの方向に伸びる腱になってしまうので、ちゃんとリハビリで伸びる方向を教えていくんだそうです。
診てもらったその日に左足にギプスを着け、松葉杖生活がスタートしたのでした。

アキレス腱断裂から5週目まで
松葉杖生活は想像以上にハードでした。
松葉杖で歩くときにはてっきり脇の下で支えて歩くのかと思っていましたが、実は脇の下は挟むために使うだけで、全体重を支えているのは実は腕なんです。
腕を突っ張って体を持ち上げて、元気な方の足で蹴ると同時に前に身体を押し出して歩くんです。
これは書くと簡単に聞こえますが、最初の3日なんかは、50メートル程度の距離が体感的には5キロ位に感じました。
ランチでオフィスからお店に少し歩くだけでも汗びっしょりで大変でした。
しかし、人間はすごいなぁと我ながら思うのですが、徐々に腕と上半身が出来上がり、3週間経つ頃にはかなりのスピードで長いこと動き回れるほどになっていました。
手のひらにはマメができ、脇の下の皮も厚くなっていて、身体が松葉杖生活に適応してきているのを感じました。
それでもどうしようもできないのが、汗です。年中高湿度で高温の常夏のシンガポールでは、どんなに身体が適応してきても、やはり10分くらい松葉杖で歩くと全身汗びっしょりになってしまいます。
毎日汗びっしょりで会社に行くのは嫌ですし、スーツ自体もダメにしちゃいそうでしたので、松葉杖中は毎日タクシー通勤でしたね…。シンガポールのタクシーは日本よりはかなり安いので助かりました。
一番困ったのは、痒み。
ギプスですから、痒くてもかけないんですよ。
ちょうど歓送迎会の真っ只中でケガをしたので、飲み会続きで足が浮腫み、汗もかいて痒くて痒くて大変でした。定規とかを突っ込んでなんとか凌いでましたね…。
まあそれも3週間くらいで不思議と慣れては来ましたが、一番キツかったのは何か?と聞かれれば、それはやはり痒み、だったと思います。

アキレス腱断裂の2ヶ月後
ギプスは5週間経った時に取れ、アキレス腱断裂治療専用の装具を左足に履くことになりました。これがスノーボードブーツみたいなんですね。
何人かには、なんでスノーボードブーツ履いてるの!?と真剣に質問されたりもしました。
これはかかと側が高くなっていて、シークレットブーツみたいになっています。
まだ普通に立とうとすると左足アキレス腱が突っ張ってしまいうまく立てない状態なので、こういったハイヒール型のブーツで無理なく歩くんですね。
でもギプスが取れたこの時期が最も再断裂のリスクが高い時期です。
お風呂なんか一番危ないんですよ。僕もヒヤッとした瞬間が何回かありました。。。
このブーツを履いて松葉杖が取れると、一気に行動範囲が戻ってくるので、油断してしまうのもよく分かります。
ブーツを履いているときにはよほどの負荷がかからない限りアキレス腱の再断裂は起こらないと聞きましたが、歩いていてアキレス腱あたりがジンジンと痛むことはよくありました。リハビリにもなると勝手に思い込んでブーツでガシガシ歩いていましたが、結果的にはそれがよかったのか、ブーツを履いている時期の治癒スピードは平均よりも早かったと医師に言われました。
変な負荷でアキレス腱を再断裂するリスクを気をつければ、適度に歩いて腱に刺激を与えることは大事だそうですね。

アキレス腱断裂の3ヶ月後
ブーツが取れて約2週間です。
現在がこの状態で、ちょうどリハビリを始めたばかりです。
立ったり歩いたりは普通にできますが、まだアキレス腱にはかなり突っ張り感があり、下りの階段は少し怖いですね。
つま先立ちは、両足だと出来ますが、断裂した左足だけだと身体が持ち上がりません。筋力低下の影響なのか、力が入らずに痛みだけが出てくるのです。
当然駆け足も出来ないので、スポーツ復帰はかなり先のように思えますね…。
リハビリは、患部を温めて、アキレス腱周りのかたーくなった筋肉?をほぐすためのいたーいマッサージをして、つま先立ちをしたり、断裂した側の足での片足立ちでバランスを取ったりします。
予想以上の筋力低下具合に相当凹みましたよ。

 

アキレス腱断裂の原因
もうこんな大変な思いをしたくないので、再発防止のために原因について医師に色々聞いてみました。
ひとつは、睡眠不足
意外でしたが、睡眠不足だと腱や筋肉が固くなってしまい、こういった怪我をし易くなるんだそうです。
言われてみれば、アキレス腱を断裂した時期は仕事も忙しいし歓送迎会も毎日あるしで、1ヶ月間位の平均睡眠時間は5時間も無かったと思います…。
やはりどんなスポーツでも体調管理を万全にすることが大事かと。特に30歳を超えてきたら、もう身体が無理が効かなくなってくるんですね…。
そして、水分不足
身体の水分が減ってくると、腱の柔軟性が落ちて、アキレス腱が切れ易くなるんだそうです。なので、スポーツを開始してから暫く経った時に切れることが多いのだそう。確かに、僕のケースでも、朝9時から11時までがテニスの予定で、ちょうど11時頃の最後の試合の最後のポイントでアキレス腱が切れましたからね…。納得です。水はよく飲んでいたつもりなのですが、暑くて汗を予想以上にかいていたんでしょうね。
最後に、ストレッチ不足
これは、運動直前の準備運動のことではなく、日頃からの柔軟体操が大切だということです。直前にいくら伸ばしても、やはり固い腱が伸びるわけではないのですね…。ローマは1日にしてならず、といったところでしょうか。

 

長くなりましたが、今回はこれくらいで。1日も早いテニス復帰を目指して、リハビリ頑張ります!