ごろっとグラノーラから考える
ごろっとグラノーラ、これは美味しい!!!
今は縁あってシンガポールで働いているのですが、ごろっとグラノーラが買える国で本当によかったーと思えるくらい好きですねこれ。
メープルの甘さとフルーツのごろっとした素材感、食べてるときに脳がどんどん満足していくのを感じます。
10年前にはこんなグラノラなかったですよね!?
誤解を恐れずに言えば、「フルーツをもっと大きくカットしたほうが素材感が出て美味しい」「メープル仕立てにしてみよう」と10年前に気付くことができれば、自分もこんなヒット商品を開発出来たかもしれない!なんて思ったりもします。(もちろんそんな簡単なもんじゃないのは百も承知ですが…)
当時は、グラノラとはこういうものだ、と店頭に並んでいるグラノラに何の疑問も不満も持たず、ある中から1番美味しいと思うものを選ぶだけでした。
意外とみんなが当たり前だと思っていることの中にも、ちょっとした工夫をするだけで満足度が急激に上がるものもあるのかもしれないですね。
先日、自分の使っているマックス社のホチキスをシンガポール人の同僚に貸したところ、「力を入れずにこんなに簡単に留められるなんて!」と感激していました。
確かに使い比べると全然違うんですよね。
このホチキスにしても、従前の"ホチキスにはこの位の力を入れるのが普通だ"という固定観念にひっくり返したんですね。
こういった「固定観念をひっくり返すような商品開発」は日本のお家芸といえるんじゃないかと思います。
何故って、僕の経験則に基づくイメージですが、日本人が最も繊細で人の機微を感じとれる民族だからです。
ただ、iPhoneのように世の中を変えてしまうような革新的な発明は日本からは出にくいんでしょうね。
それは教育の問題かもしれません。
皆と違うことを良しとしない教育の中では、常識にとらわれない柔軟な発想をできる思考回路はなかなか培われないんでしょう。
一方で、他の人がどう考えるかということに気を使いながら育ってきているので、潜在的な顧客ニーズの発掘や、顧客満足度の向上は日本人の得意とするところですよね。
シンガポールで働いていると、外から日本がどう見られているのかよくわかります。
誇りを持てる良い話もあれば、残念な話もあります。
そのあたりについても、どこかで書いてみたいと思います。